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1. まえがき
Napierの自然数はEulerの数(下註)と並んで特異な値を持つことで知られる.線形系の解析解には Napier の自然数がその根幹を成している.
訳は、指数関数の微分が指数関数そのものである,という特性に基づいている.
2. 原方程式とその誘導
のすべての範囲で連続な2個の関数 と において、次の簡単な微分方程式
3. 指数関数の代数的極限値表現と解析関数表現
(5)式において,の場合を扱う.これはのときの(3)式と一致する筈なので,
次式を得る.
4. おわりに 指数関数と代数的な極限値を結ぶ(7)式を得たが,求める過程の計算を目にする機会が殆どない.応用には向かないが, 本文での過程は指数関数の本質の1つの側面を見る面白さがあるのではないかと思う.
文 献
[雑 談]
Napierの自然数は ,Eulerの数は ,
円周率は なので,次式が表記できます.
上記3定数の間には互いの関連が特にないと思われますが,この式の値は僅か 0.11 %の誤差で"1"になります.
[雑 談 2]
これも単なる数値合わせに過ぎませんが,次の近似も見つかりました.
僅か 0.037 %の誤差でNapierの自然数 に近い.
[関連文献] 杉本氏の数学研究ノート (その2) に円周率をはじめとする諸定数の、数学的に厳密な級数展開や連分数展開、および、興味ある近似式が豊富に揃えられています。 |
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