廃集落の魔物
5月末、突然、滋賀県の廃墟めぐりの運転手を承りました。
廃墟界でその名を知らぬ人は居ない『Ruuin-Japan』の吹雪大樹様。
大御所をお連れするという栄誉を賜った夜雀はうきうきらんらんしながら
いつもの小汚い格好で愛車を走らせます。
吹雪様ご愛用のペンタックス。
覗かせて貰って吃驚の20mm。
広角レンズってやっぱりいいなぁぁ(よだれ)
横にあるのは街中でご愛用のサイバーショット。
午前中に一件、その後もう一件
最後に訪れた廃集落。
よもやここでこんな事がおきるとは....
最初に異変を感じたのはこの向こうの辺りだそうです。
右足にちくりとした痛みが走ったとのこと。
次にまわったこちらのお宅から車までの帰り道に、又、今度は左足に痛みが走ったとか。
この左足の痛みはちくちくとずっと残っていたそうです。
帰り道、高速道路に向かう車中
「なんだか足がちくちく痛いんですよ」
「虫ですか?」
夜雀は吹雪様が気になりますが運転中なのでよそ見が出来ません。
「何かなっているんですかね?」
ごそごそとジーンズをたくし上げた吹雪様
「わぁぁっ!!」
悲鳴があがって吃驚した夜雀が吹雪さんの方を見ると。
「ど、ど゛うしまし....わぁぁっ!!」
「蛭だぁぁ」
「や、山蛭やっ!」
「ど、どうしたら良いんでしょう。」
「ちょっと待ってください。触ったらだめですよっ」
「はい..。」
「ちゃんと写真に撮らなきゃ。」
「え...?蛭を取るんじゃなくて、しゃ、写真撮るんですか?」
「そりゃやっぱりこういうときはまず写真に撮らなくちゃ」
何を考えているんだと怒られそうな会話です。
あとで考えたらすげー失礼な事を言ってますね(汗)
大慌てで車を道路わきにとめて飛び出す夜雀。
デジカメで吹雪様のむこうずねを撮影します。
「これ、どうやったらいいんですか?」
大都会で幼少時からお暮らしだった吹雪様は蛭との遭遇が初体験。
「ちょっと待ってくださいね。引っ張ると歯が残ったら怖いんで...」
と、タバコに火をつける夜雀。
そしてタバコでちりちりっとお尻を焼いて山蛭を撃退しました。
どきどきしながら車に戻り、再発進。
「血が止まらないです。」
「しばらく止まらないと思いますよ。凝血しないように蛭特製の成分が噛まれた所から入ってますから」
「そういえば背中もさっきちょっと痛かったような..」
「うそーー(汗) SAで点検しましょうっっ」
高速に乗って少し走り、一番近いSAに入りました。
車から降りた吹雪様の足には血がたらたらと流れています。
「また居たー!」
助手席のフロアマットの上にちょこんと山蛭が落ちていたのです。
「凄惨な末路を味あわせてくれるっ」
夜雀が運転席からボウイナイフを引っ張り出しぶちっと突き刺した途端
血が跳ね散りました。
「吹雪さんの血がこんなにっ よくもよくもっ!!」
引きずり出してコンクリートの上で晒し者にしてやりました。
まだぶにぶに動いている山蛭です。
白いコンクリートに血の色が鮮やかで憎さ満開。
山奥の廃集落では山蛭に注意しましょう。
対処方法については 下記のサイトを参考になさってください。
ヤマビル研究会
http://www.tele.co.jp/ui/leech/index.htm
ちなみに今回訪れた廃集落は山蛭激戦区でした。
事前に被害事例を耳にしていたにもかかわらず
天下の『Ruin-Japan』の吹雪様に流血させてしまいました。
申し訳ありませんです(涙)
ちなみに1時間以上経っても血が止まりませんでした。
吹雪様、奥様、ごめんなさい。