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【111】入道ヶ岳より!
(椿大神社~二本松コース~入道ヶ岳~北尾根コース~椿大神社)」が閉じられましたが、消滅に偲び難く、参考資料となるページを無断でアーカイブで作成してみました。
もし、元の管理の方にご迷惑をお掛けすることになるならば、お知らせ下さいませ。
直ちに、お詫びして、削除いたします。



【111】入道ヶ岳より!
(椿大神社~二本松コース~入道ヶ岳~北尾根コース~椿大神社)(アーカイブ版)

(カーソル onで、地図が拡大します。)↓
Map 【月日】9月24日(晴)
【メンバー】3名
【コース】
8:00椿大神社駐車場発~8:06登山口b~8:13分岐点c~8:15二本松コース登山口~9:16滝ヶ谷分岐点d~9:20避難小屋e~10:05大ガレバ~10:26山頂(昼食、11:35発)~11:46奥の宮~12:04北の頭~12:09宮妻峡・北尾根コース分岐点~12:50避難小屋g~13:20分岐点h~13:42愛宕神社~13:53登山口b~14:03駐車場
★所要時間:6時間03分(休憩:69分)
 歩行距離:6.9km
 累積標高差:821m





少し変わったところに行こうということになり、鈴鹿山脈の入道ヶ岳に登ることにしました。天気予報では、曇りだったのですが、朝になると晴れていてまあまあの天気です。東名阪自動車道を走り、鈴鹿ICで下りて県道560号線を西に走り、椿大神社付近の駐車場に駐車しました。



椿大神社!

椿大神社です。由緒ある神社でかなり大きくてりっぱな神社です。門前町まであり、お土産屋さんなどもいろいろとあります。

05.09.24    撮影:Ken

北尾根登山口!

少し歩くと、鳥居がありました。愛宕神社の鳥居ですが、北尾根の登山口でもあります。帰りは、ここを下ってくることになります。

05.09.24  撮影:Ken

分岐点c!

更に歩くと、大堰堤が左にあります。ちょっとした広場で、車も1台留まっています。まっすぐに行くと、井戸谷コースに行きます。二本松コースは、ここで左に折れます。踏み跡は無いですが、鍋川の河原を渡って行きます。

05.09.24    撮影:Ken

二本松コース登山口!

河原を渡りきると、登山口がありました。通報ポイント1と標されています。

05.09.24  撮影:Ken

ヤマヒル襲来!
ところが、登山道に入って10数分、後ろを歩いていたHideさんが、「ヤマヒルだ!」と大き
な声を上げました。靴を見ると、ヤマヒルが靴に付いています。一匹・二匹・・・五匹・六匹
・・・慌てて払い落すと今度は、左手に這っています。これも払い落すと、今度は右手に付い
ています。こいつは、既に噛み付いています。払っても落ちないので摘んで引っ張り剥がしま
す。強く引っ張ったらダメと聞いていましたが、そんな余裕はありません。またまた、左手に
這っています。どうやら、木の上からも襲撃されているようです。首筋などをお互いにチェッ
クして何とか払い落しました。ヤマヒルの大きさは、長さ15mm、径1mmほどの小さなヒルです
が、尺取虫のように、身体を縮めて、一気に伸ばすので歩く速さは、けっこう速いです。
(毎分、1mくらいの速さがあるそうです。) 
左は、身体を縮めた状態。右は、お尻を起点に身体を伸ばした状態です。
 05.09.24         撮影:Ken


大きいヒル!
今までのヒルは、15mmくらいの小さいものばかりで
したが、こ~んな大きいヒルも攻撃してきました。
長さは、30mmくらい、径は、2mmくらいもありそうで
す。先ほどの小さいヒルは、小人でこちらが大人でし
ょうか。小さな隙間を探してあちこちと這いずり回り
ます。
05.09.24    撮影:Ken
突進!

地面をよ~く見ると、同じような大きい
ヒルがこちらに向って猛突進してきます。ヒルは、
落ち葉などの影に潜んでいて、振動や体温、匂いな
どを感知して近づいてくるそうです。くわばら、く
わばら。靴で地面に踏みつけても死にません。身体
がゴムのような軟体なので、石などにすり潰すよう
にしないと退治出来ません。
05.09.24    撮影:Ken

ヤマジノホトトギス!

ヒルに気をとられていましたが、ヤマジノホトトギスが咲いていました。ほっと一息つきました。

05.09.24    撮影:Hide

滝ヶ谷分岐点!

滝ヶ谷分岐点に着きました。二本松コースは、右の方です。通報ポイント5と標されています。ちょうどここが中間地点みたいです。

05.09.24  撮影:Ken

大ガレバ!

尾根筋に入ると、ヒルもあまり見かけなくなってきました。右手の樹木がなくなり視界が開けたところにきました。大ガレバです。一気に切れ込んいます。この登山道もそのうちに飲み込まれてしまうのでしょうか。

05.09.24    撮影:Ken

やられたぁ~!
ヒルに追われて一気に登ってきたので、バテテきま
した。身体をゆっくり点検しようということになり
靴の中を調べてみました。すると、左の踵のあたり
が血で真っ赤です。やられたぁ~。HideさんやTommy
さんもやられていると言っています。
小さいヒル(径1mm)が小生の血を吸ってこんなに太
っています。このヒルは、まだ吸い足りないと見えて
盛んに縫い目の孔から入り込もうとしています。
05.09.24    撮影:Ken
入り込んだ!

とうとう靴下の縫い目の孔より、首を突っ込んでしま
いました。軍手や目の粗い靴下などは、ヒルにとって
は、なんの障害にもなりません。いとも簡単にすり抜
けてしまいます。目の細かいズボンやスパッツなどは
すり抜けることはできないようです。しかし、スパッ
ツは、靴との間に隙間があるので、そこから入り込ん
できます。恐るべしヒル! 手の打ちようがありません。
05.09.24    撮影:Ken

入道ヶ岳山頂!

やっと、山頂に着きました。蒸し暑さも加わって、バテてしまいました。山頂は、たいへん広く、5・6人くらいの人たちが思い思いに陣取って休んでいました。我々も、見晴らしのいい場所に陣取り、早速に昼食を摂ることにしました。

05.09.24  撮影:Ken

濃尾平野!
今日は、晴れてはいるのですが、霞みが掛かっており視界は今一
です。東の方は、濃尾平野が広がっていますが麓の桑名市辺り位
しか見えません。 天気がよければきっと素晴らしい景色が眺め
られそうです。
05.09.24      撮影:Ken

鎌ヶ岳・御在所山!
鎌ヶ岳、御在所山が見えます。ここから見ると、鎌ヶ岳はかなり
急峻です。仲間のTommyさんは、登ったことがあるそうで感慨深
げです。御在所山の建物などもはっきりと見えます。その右には
釈迦ヶ岳がぼんやりと見えます。
05.09.24      撮影:Ken
★斜体字山名をクリックすると、アップ写真が出ます。

仙ヶ岳!
南西方面には、仙ヶ岳が見えます。
05.09.24      撮影:Ken

西方面の山!
西方面の眺めです。何という山でしょうか巨大な電波塔が建っています。
05.09.24      撮影:Ken

奥の宮!

ゆっくりと休憩した後、奥の宮へ向けて出発です。カールになってる笹原を歩いていきます。ところが、この笹原がくせもの、900mの高さだというのに何とヤマヒルが、またまた出てきました。靴やシャツなどにもついています。慌てて払い落します。
ここが奥の宮です。新しい祠が建っていました。

05.09.24  撮影:Ken

鎌ヶ岳!
北の頭から眺めた鎌ヶ岳です。いい眺めです。御在所山は少し雲が掛かっています。
05.09.24      撮影:Tommy

北尾根・宮妻峡分岐点!

北の頭から、2・3分のところにある分岐点です。左は、宮妻峡方面、右は北尾根コースと標されています。右の方へと歩きます。

05.09.24  撮影:Ken

ツリガネニンジン!

少し歩いたところに、ツリガネニンジンが一株だけ咲いていました。
北尾根コースも、やはりヤマヒルがときどき付いてきました。でも、日本松コースに比べればずっと少ないです。(地元の人の話では、井戸谷コースが最も多いとのこと)

05.09.24  撮影:Hide



今日の山行は、蒸し暑さに加わって、ヤマヒルの襲来に遭い散々でした。入道ヶ岳は、ヤマヒルが多いとは聞いてはいたのですが、これほど多いとは思いませんでした。最初は、パニック状態でしたが、次から次に出てくるのでその内に慣れてきてしまい、また出てるよと感じるだけになってきました。慣れとは恐ろしいものです。

仲間のTeruさんが、ヒル情報を送ってくれました。これによれば、
ヤマヒルに噛まれても、痛くもないし噛まれたいう感覚もありません。多量の血が出血しているのを見て気づくことが多いようです。

★吸血されたら
(1)吸血直後・・・かなり大量の血が出てなかなかとまらないが、命に別状はないので、冷静に。まず、ヒルを取りはがす。(無理にはがすと傷が深くなる。タバコの火、塩、サロンパス、アンメルツ、キンカンなどではがれる。)吸血したヒルは必ず殺す。(石ですり潰す。焼き殺す。殺ヒル剤をかける。軟体なため、踏んづけた程度では死なず、靴の裏にくっついて、登ってきてしまう。)
(2)応急手当
傷口を指でつまんで、血を押し出すように絞り出し、水で洗えば治りが早い。レスタミンコーワ軟膏などの抗ヒスタミン剤(虫刺され薬やかゆみ止め)を塗布し、バンドエイトを貼る。

★予防対策
(3)忌避剤・・・ヒルノック、ヤマビルファイター(市販の虫除けスプレーも主成分(ディート)は同じなので、効果がある。)靴下に塩を擦り込む。タイガーバームを靴の足首に塗る。
(4)殺ヒル剤・・・ヤマビルジェット、ヤマビルキラー、木酢液
(5)物理的防除・・・靴下の上からでも吸血されるが、ストッキングをはいていれば防げるとか。最近はやりのロングタイツも効果あり。

●などなどですが、噛まれても痛くも痒くもないので、パニックにならないことが大切です。手をカバーするには、薄いビニールの手袋などは効果があります。(ただし、蒸れることは覚悟)
上記の記述のように、ストッキングをはくと効果があるかも知れません。何でも、ストッキングの細い繊維がヒルの口を邪魔するのだとか。(小生は、未確認。ストッキングは、ちょっと薄すぎる感じがしますが・・・・)
木目の細かいズボンをはくことが大切です。ズボンの裾は、靴下の中に入れてしまう方が良い。(隙間を作らないようにするため)
バンドエイトは、必携です。血がなかなか止まらないので、これを貼ることは止血に効果があります。レスタミンコーワ軟膏を塗れば尚良い。
出来るだけ、立ち止まらない方が良い。(休む時は、あまり長くじっとしていないこと。座らない方が良い。)
●追記(いろいろ調べたら、下記のような方法もあるようです。)
・ヒルを取り剥す方法:手で取り剥すのが苦手な人は、小さな携帯ハサミでちょん切る。(これは意外と便利かも)
・スプレーに濃塩水を入れて持参し、これを吹きかける。(ヒルはナメクジと同じように塩分に弱いようです。)
・靴下、スパッツ、首筋に巻くタオルにも、塩分を染込ませておく。




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Updated: 2017.07.27, edited by N. Yamamoto.
Revised on Jun. 22, 2020.